住職の日記

道を開く

道を開く

こんばんは。

日中は過ごしやすいですが、日が落ちると急に冷えます。

もうすぐ十二月ですもんね。

一年間早いなぁ

裏庭のカエデがかなり紅葉してきました。

新緑もいいですが、紅葉もいいですね。

さて、私達が身を置く世界は、迷いの世界でもあります。

周りが草むらで、視界が塞がり、何処へ行っていいかわからない、不安で不安で仕方ない、そんな状態が迷いの世界です。

その迷いの世界から抜け出すためには、道を開かなければなりません。

自分の道を極めるということです。

それが、人道を外れていなければ、何の道でもかまいません。

仏道でも、書道でも、将棋でも、パソコンでも、何でもいいです。

人からは理解されない事でも本当になんでもいいです。

自分の道を磨き続けるのです。

「これやって何か得られるのかな?

いつまでやるんだろうか?

何か早く得たい!」

こういった気持ちは、最初のとっかかりとしては、いいかもしれませんが、残念ながらこういった気持ちがあるうちはまだ迷いの森の中です。

道を極めるとは、何かを得るために行うことではありません。

あくまでも「道」ですので、その道程を歩み続けることが目的なのです。

何かを得るつもりで、その道に足を踏み入れても、「これどこまでつづいているのかな? いつまでやるの?もーやめた」とまた結局迷いの森の中です。

道は、歩み続けて歩み続けて出来るものです。

そして、ただただ歩み続けて行くうちに、「続ける事の大切さ」に気付くはずです。

人からくだらない事だと言われていることでも、毎日欠かさずやれば、すごく力になります。

何より「続けた」という自信になります。

この世は迷いの世界です。

だからこそ、人を頼りにしていてはダメです。

自分の行く末は自分で決めるものです。

その為にはどうしたらいいか?

自分を信じるしかありません。

ですが、何にも努力をせずに、自分を信じろっと言っても無理な話です。

何故なら、自分を一番知っているのは自分なのです。

だからこそ、何かを続けた事が自信になるのです。

その自信があれば、この迷いの世界に一筋の道が開いて行きます。

あとはその道をただひたすらに歩き続けるのです。

それは、悟り(真の幸福)への道になります。

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