住職の日記

なんでもわかりやすくなければ

なんでもわかりやすくなければ

こんにちは。

今日も気持ちのいい日です。

周りは葉が落ち寂しくなっていきますが、四季桜は可憐に咲いております。

寒さに負けず、咲き続ける。

本当の強さはこういうことを言うのでしょう。

さて、この世は認識があるだけで、実態はありません。

私は智優という人間だと認識してくれる人がいるから、存在するのです。

認識してくれる人がいなかったら、存在はしません。

ですので、世の中のわかりにくいものは、存在しないのと一緒なのです。

ですから、何でもわかりやすくすることが大切なのです。

我々は旅人なのです。(最近この言葉が多い)

それぞれの道を極めんが為に勤しんでいるのです。

ですので、わかりにくいものはスルーされていきます。

旅を快適にするためには、必要最低限の荷物が必要になります。

制限があるのです。

そんな中、何物かわからないかさばる荷物を持って行くとは、到底思えません。

歴史や伝統があると自負していても、伝わっていなければ、存在しないと一緒です。

残酷かも知れませんが、実際世の中はそんなもんです。

例えば、ゆで卵と生卵と見た目わかりますか?

殆どの人はわからないですよね。

店で売る場合、ゆで卵は茹でる手間がありますから、生卵と同じ値段って訳にはいきません。

ですから、少し値段は高くなります。

ですが、生卵とゆで卵をそのまま並べていたら間違いなくゆで卵は売れません。

姿形、産地まで一緒で何でこっちは高いの?って話になります。

せっかくのゆで卵が廃棄処分になってしまいます。

捨てればいいやといっても、卵は鶏一羽の命です。

命を粗末にしています。

その鶏の命が報われません。

では、どうするか?

「ゆで卵」ですとPOPをつけたら解決します。

そうすれば、美味しいゆで卵だと認識されて、売れて行きます。

伝わらなければ存在しない。

認識されやすくするために、わかりやすくしましょう。

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