住職の日記

老松に栄養剤を注入

老松に栄養剤を注入

本日樹木医さんの指導の下、老松に栄養剤を注入しました。

ドリルで穴を空け、栄養剤を注入します。

もう、皮だけの場所もあり、非常に打つ場所も狭まりました。

昔地蔵寺は、境内のど真ん中に大きい赤松、そして境内の参道沿いには黒松が並ぶ

松が特徴のお寺でした。

しかし、松食虫にやられ、この老松を残し全滅してしまいました。

従って、この黒松はその生き残りなのです。

ただ、この老松も一部腐りかかっていて、いつ朽ちてもおかしくないのです。

そんな中、この松の根の周りに、松の一人ばえが…

松の種が落ちて、生えたのでしょう。

樹齢何年かわかりませんが、(かるく150年は経っているとのこと)

こうした老松が無常とはいえ、朽ちていくことは悲しいものです。

しかし、その意思を受け継いだ物が、こうして芽吹いているのです。

だから、行動をすべきなのです。

自分の行っていることが例え今実らなくても、自身の言葉や方便の種が誰かの心に落ちているのかもしれません。

それが徐々にかも知れませんが、浸透して行き、またその人達の行動を見て、その人の心に種が落ち…

と脈々とつながって行くのでしょう。

もし、目先の成果に囚われ、何も行動しなければ、何も変わりません。

もちろん、自分が行動することによって、批判をする人も出てきますが、反面それに共感してくれる人も出てくるのです。

行動しなければ、その両方もわからないわけですから、まず行動しなければなりません。

普通に生きていける人なんて限らています。

むしろほぼいないでしょう。

従って、行動して人の心に種を落として行きましょう。

次第に芽がぷくぷくと芽吹いて来ることでしょう。

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