住職の日記

泥を払うことなかれ

愛西市の知り合いの方から、れんこんを頂きました。

もちろん泥付きです。

泥が有ることに、外気に触れ劣化を防ぐそうです。

…我々の心にも泥(煩悩)がありますが、それを汚いから、危険だからということで

払ってしまえば、萎れて同時に悪い行いどころか、正しい行いも何もできなくなります。

悟りを求める心も、その汚泥の中から芽生えるのですから。

どちらかと言うと、煩悩を「悪い」と思う我々の心のあり方が問題なのですね。

そして、泥が多ければ多いほど、大きい布施ができます。

この泥の中には真っ白で、肉厚で上質なレンコンがあるのです。

我々の心の清らかな芯(菩提心)の部分はこの泥によって支えられていると言っても過言では無いでしょう。

レンコン、そして心の泥も払うことなかれ。

但し、扱いは要注意でありますが。

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