住職の日記

桜の花は本来秋に咲く?

今日は日中本当に暖かかったです。

勘違いして桜の花が咲くんじゃないかと思いました。

…こうして冬場に温度が急上昇して桜の花が咲くことを「先祖返り」というそうで

何と日本の桜はネパールの秋に咲く桜「ヒマラヤ桜」と関係があるそうで、

桜がどんどん大陸を北上して渡っていく過程の中で、一年中温度の変動がない

ネパールとは違い日本は春夏秋冬がはっきりとしていて、一年の温度差も激しいために

桜は冬場に葉を落とし、冬眠して、暖かくなった春に花を咲かせるようになったのです。

しかし、こうした初冬に春のような陽気になると、本来秋に咲いていた花の性質が現れ

まれに秋に咲くことがあるそうです。

我々はてっきり桜は春咲ものだと思っていましたが、本来桜は秋咲くものだったのですね。

春咲くのは、桜がどんどん厳しい環境に行くに連れて、生き延びていくために

冬場に休むことを覚えた「知恵」なのですね。

「置かれた場所で咲きなさい」と言いますが、当然それにはそれなりに変化を受け入れて

行かなければならないし、それは簡単ではありません。

しかし、この無常の世で、我々は進化し続けていかなければならないのです。

その過程で、何かを捨て、また何かを得てと我々は旅を続けていくのでしょう。

春一瞬にして鮮やかに咲き誇る桜の花は美しくもあるのですが、どこか悲しい気持ちに

なったのはそのせいでもあるのでしょうか?

我々は何を捨て、何を得て、どこへ行くのでしょうか?

いずれにしても、どこに辿り着いたとしても心穏やかで笑顔でいたいですね。

そうあるように努力したいと思います。

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