住職の日記

仏教が日本の商いにも影響している?

仏教が日本の商いにも影響している?

今日もアジサイです。

「オタフク」というアジサイです。

今日はいい天気でした。

風もあり、そんなに湿度も高くなく、大変過ごしやすかったです。

さて、「まいどごひいきに!」「ご愛願ありがとうございます!」お店いくと店員さんがお客さんにかける言葉です。

昔から日本の商いはおなじみさんと呼ばれるお客さんとの関係を大切にしてきました。

また、江戸時代の商人は火事になったらお金でなく商品でもなく、顧客名簿を一番に抱えて逃げるとも言います。

商品が燃えても、お金が燃えても、お客さんの住所がわかればまた立ち直れるそうです。

これらの言葉は真理に沿っていると言えます。

仏教には「因縁果」という言葉があり、全ての物事には原因と結果があり、結果は「因」と「縁」の和合によって左右されるのです。

つまり人との「縁」つまり「関係性」がなければ、いくらいい商品でも中々売れないという事です。

いきなり玄関に現れて「これいかがですか?」と言われても、大抵の人はまず買わないでしょう。

それはなぜか?相手との信頼関係がまったくないからです。

いくらいい商品でもいいサービスでも、買ってもらいにくいのです。

今物が売れないと言われていますが、お客さんとの関係性を大切にしている店は、景気が変動しても業績を落とさず

継続しているのが実情です。

滅びていくのはいつの時代でも真理に反した行いをしている物です。

仏教の精神を持っていれば、無常の世を優雅に渡っていけるのです。

日本の仏教導入以降、仏教は我々日本人の心の礎になりました。

そして、それが商いまでに浸透しているとは、すごいですね。

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