住職の日記

やってみて初めてわかる

やってみて初めてわかる

日中の間は留守にしていますが

夕方になれば、巣に戻ります。

もう体も大きく巣に入りきらないくらいですね。

頑張って飛ぶ訓練して、南国へ無事に帰って欲しいですね。

さて、明日は愛知県内の同じ宗派のお寺の総会があり

私は本年度より、お役を頂戴したので明日に向けてコソコソ資料作りをしておりました。

いつも当たり前にもらっている資料もこうして人の手をかけて運ばれてくると思うと

見方が変わります。

「やってみないとわからない」事は本当にたくさんありますね。

と言うか「やってみたこと」しかわからないのでしょう。

仏教に「冷暖自知 れいだんじち」という言葉があるのですが

どんなに人からあれはこうだよと情報を得ても、実際のところは自分が直接

感じなければ本当のことはわからないんだよということです。

何故なら人には好き嫌いがあり、それは人それぞれ違うのです。

皆さんも経験あると思いますが、友人に「あそこの店美味しいよ」と聞いて

実際に行ってみると「あんまりだね」という事ありますよね?

「あいつ、これを美味しいと?」と人のせいにしようとする人もいると思いますが

まぁ気持ちはわかりますが、原因は自分にあります。

その人は美味しいと判断されたのです。

しかし、それは自分とは違った。

ただ、それだけなのです。

それをどうのこうの言うのは、ご法度であります。

情報はとても大切ですが、最終的には自分自身が、どう思うかであり

答えは自身の中にあるのです。

だから、情報に頼り切るのではなく、自身がまず行動することが大切になるのです。

それをやって見てどう感じるかは、人が出す答えはそれぞれ違うのですから。

追記

この資料作りをするにあたり、計五百枚くらいの印刷並びにA3の大きさの資料もあったので

近くのコンビニのコピー機で刷りました。

性能の良いコピー機であっても五百枚以上の印刷は時間をかなり要するので、

ボケっとしてもしょうがないので、店内をうろうろ見渡しておりました。

すると本棚に陳列されている「田中角栄100の言葉」という本が眼に入ってきました。

田中角栄さんは、すごい政治家であるということは存じておりましたが

それ以上の事はあんまり知らなかったのです。

「こういう本もコンビニは置いてあるんだなぁ」とコンビニの万能ぶりに感心しておりました。

・・・・・しかし、かれこれコピー機の前で40分ほど立っていて

田中角栄さんの本の表札が目に入れば入るほど、不思議なもので「読みたい」となってくるんですね。

滞在時間が長いと購買意欲が沸くとは、これ本当のことですね。

ということで、買ってきてしまいました。

そして、これが実におもしろいんです。

角栄さんの人柄を表して作られているのか、非常に簡潔に書かれていて、読みやすく

そして、角栄さんの人情に心がほっこりするとても面白い本です。

角栄さんが今も語り継がれていくのか、この本を読んだら納得です。

「コンピュータ付きブルドーザー」という異名を持つように、豪快であって相手にすごく気遣いをされる方で

豊富な知識と、やると言ったら徹底的にやる行動力という、相反する2つの価値観をジョイントさせた

正にハイブリットなお方だったんですね。

うーん、しかし、こうした面白い本に出会えたのも、すべてこのお役を拝命したからですね。

そうでなければ、コンビニに40分はいませんからね。

感謝。(初めは嫌々でしたが)

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