住職の日記

過去の行動こそ

燕の夫婦が休憩中です。

本当によく働きます。

それにしても、出入り口を気に入ってくれてありがたいです。

…今年帰ってきてくれた、燕はかなりの高い確率で昨年ここから巣立っていった燕です。

燕は過去の記憶を頼りに、南国から長い旅を経て、生まれ育った巣に帰ってくるのです。

つまり、過去の記憶というものが「道標」ということでしょう。

…それは人も同じで今自分の行動の殆どが過去のデータを元にされていると思います。

どんなに「これがいいよ」と言われても、自分の過去にそうした経験が無ければ

中々行動に踏みきれません。

ですから、行動をたくさんして、経験を積む事が大切になるのでしょうね。

よい水はたくさんの山の断層をくぐり、ろ過されて抽出されるように

善い行動は過去の積み重なれた経験から生じると言っても過言でも無いでしょう。

何故なら、我々は無智から始まっているのです。

やってもいないのに、善か悪かなんてなかなか判断はできませんからね。

ですから、失敗が怖いから行動しないと言うのは、同時に成功も生じないということでしょう。

「自己を拠り所としよ」と言いますが、何の努力をしてない自分なんて拠り所と

できるはずもありませんし。

できるのは、法をよりどころとして、歩んだ過去の自分の行動ということでしょう。

不退の地へのキーは、過去の自分の行動ですね。

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