巡礼日記 金沢、那谷寺参拝の旅 その1
こんばんは。
今日はいい天気でしたね。
明日から10月です。
衣換えとともに気持ちを切り替え、今年残り3か月頑張りましょう。
さて、私は昨日と今日と地元の同じ宗派の青年会の皆さんと、研修旅行に行ってまいりました。
初日は「那谷寺」様を参拝致しました。
那谷寺とは、717年に越の大徳泰澄神融禅師と言う偉いお坊様が
夢に見られた十一面観音のお姿を自らお造りになられ
洞窟内に安置し、岩山の胎内をくぐり身を清める霊場として開創されました。
その後986年に西国霊場を開かれた花山法皇がこの洞窟内の観音さんを拝され、「朕が求むる三十三カ所は全てこの山にあり」と申され
西国観音霊場の一番札所の紀伊の「那智山」と最終札所の美濃の谷汲山の各一字をとって那谷寺と言われるようになったそうです。
従ってこのお寺をお参りすると、西国をお参りしたと同じ功徳を得られるそうです。
参道の庭もすごく綺麗です。
元々この加賀の地には白山信仰があり、人々は亡くなったら大きくそびえ立つ清らかな白山に魂が集められて
清められた後に、また地上に回帰すると信じられていたのです。
それらの古い信仰と結びつき、那谷寺に存在する岩山の洞窟の中は、母親の胎内のような
我々が生まれて来る前に、魂が清められる場所として心のよりどころとされていたのです。
それならいっその事生きている間に清めようとして、胎内くぐりの信仰が生まれたのです。
元々あった神々への信仰と仏教の融合がこうした素晴らしい霊場を生んだのです。
早速我々も洞窟奥の観音さんに法楽を捧げ、くるりと胎内くぐりをし、身を清めました。
出てくると、確かにすがすがしい気持ちになりました。
こうした三重塔もありました。
周りの自然に溶け込んで、素晴らしいです。
その後、那谷寺境内を一望できる場所に移動しました。
そして更にその上です。
補陀落山と言って、観音さんの浄土を思わせる、奇岩遊仙境を拝します。
山水画の様な美しい眺めに、見惚れてしまいます。
こちらは護摩堂。
こうした伽藍と自然の融合大変素晴らしいです。
先程申しました通り、もともとあった信仰と仏教との神仏習合を多く感じれる素晴らしいお寺でした。
どこからが神様のエリア、お寺のエリアはここまでという境目がなく、全て融合され、穏やかな空気が流れていました。
他を認め合い、尊重することにより、こうした素晴らしい物が生まれるのだと改めて感じました。
その2に続く