受け入れると輝き続ける
菩提樹の花が咲き出しました。
それにしてもムシムシしますね。
こんな時期は食中毒に気を付けましょう。
さて、「何故年を取るんだ?」「世の中何で変わるんだ?」と無常に対して疑問やましてや逆らおうとすると苦しみが生まれます。
しかし、その反対に受け入れてしまえば、穏やかな幸せな生活が送れるのです。
今ワールドカップの開催が迫って来て、今世界中がワールドカップの話題で持ち切りですが
私個人的にはNBAのファイナル(決勝戦)の時期でもあります。
そして、今年のファイナルに進出したサンアントニオスパーズというチームのティムダンカンという選手がいるのですが
本当に素晴らしい選手で、正に真理を体現したような選手です。
基本に忠実で、実績、才能もあり、すでにNBAを4回も制覇しているスーパースターです。
しかし、今年38歳、バスケットでは高齢の部類に入ります。
スーパースターとはいえ、老いからは逃れることは出来ません。
もう昔のような、パワフルなプレーは減り、全盛期の動きではなくなりました。
しかし、ダンカン選手は自分の衰えというものをしっかりと受け止めて、チームのエースでしたが
若手選手にその座を譲り自分はロールプレーヤー(脇役)に徹し、さらにチーム力を維持するために自分の年俸を半分に減俸しました。
そして、今では昔のようなパワフルな動きは出来なくなりましたが、ベテランのいぶし銀の活躍でチームに大いに貢献しています。
それによって、チームは強くなり、圧倒的なスター選手がいないにも関わらず、2年連続ファイナル進出を成し遂げ
そして、今2勝1負と、5度目の優勝まで後2勝と迫っています。
NBAでは30歳を超えると中々活躍できないとされていますが、こうしてダンカン選手の様に無常による「老い」を受け止め
謙虚に努力を続けると、年齢に関係なく輝けるのですね。
無常の前では何人もどうすることも出来ません。
「そんなのは認めん!」「昔はこうだった!」と逆らっても、百害あって一利なしです。
無常の世を理解し、さっさと受け入れ努力し続ける事が大切になりますね。
如何に自分へのこだわり、過去へのこだわりを捨てれるか?ですね。
仏教には「無常迅速」という言葉があり、人生はあっという間です。
こだわっているうちにタイムアップになります。
ダンカン選手の様に、自分のスタイルやプレーにこだわるのではなく、自分の衰えを受け止めチームが勝つことにこだわると、いつまでも第一線で活躍できるのです。
正に真理を体現した選手です。
我々も見習いたいですね。
優勝まであと2勝!!
スパーズ、ダンカン選手頑張って欲しいですね。