住職の日記

「今」を懸命に

「今」を懸命に

ツバメ巣立ったなぁと思ったら、また次のツバメです。

無事卵産んでほしいです。

「どんなに悔いても過去は変わらない。どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない。いま、現在に最善を尽くすことである。」

<パナソニック創業者 松下幸之助>

「あの時ああしておけばなぁ」「こうなったらどうしよう」

我々人間は過去や未来にとらわれ、身動きが取れなくなる時があります。

そうすると、大切な「今」を疎かにすることになりますから、自ずと未来は奪われます。

未来を奪われるという事は、過去に何してたかなんてもはや意味がなくなりますから、未来どころか過去も失います。

そう思うと、今この一瞬は本当に重要なのです。

その為には上のパナソニック創業者の松下幸之助さんのお言葉の通り、「今」に最善尽くすことで道は開いていきます。

と言うと「何かしなきゃ、何か特別な事を!」とウルトラCを狙わなきゃダメだと決めつける人がいますが、そんなことではありません。

当たり前の事を当たり前にこなすことこそ、大切なのです。

前回の記事で紹介させていただきました、NBAのサンアントニオスパーズのティムダンカン選手はNBAの歴史に残る名プレーヤーですが、身体能力はそこまで高いわけでなく、プレイも派手ではありません。

The Big Fundamental」ビックファンダメンタル

基本に忠実なプレーをすることから、このあだ名がつけられました。

ダンカン選手よりも身体能力が高く、才能のある選手はたくさんいますが、その多くは身体能力任せのプレーが多く

年齢による身体能力の低下で活躍できなくなるのです。

ここで基本を大切にしてきたダンカン選手との差がでます。

基本を大切にしてきたので、身体能力に頼らなくても、高齢になっても活躍できるのです。

高齢により「もう優勝は無理だ」と周りやメディアにもうここ6年くらい言われていますが周りの言葉に惑わされず

ただただ基本に忠実に努力し、目の前の試合を集中してきて、今年二年連続NBAファイナル進出をし、そして今日3勝1負と王手をかけました。

相手はスーパースターのレブロンジェームス率いるマイアミヒートです。

サンアントニオスパーズにはスーパースターはいませんが、ダンカン選手を中心に基本に忠実なプレイをします。

試合を見ても、安定感があり、敵地で試合をしてもぶれません。

レブロン選手のような圧倒的な身体能力がなくても、基本に忠実にすれば勝てるのです。

したがって、我々は何か特別な事をしなければならないのではなく、過去にも未来にも囚われず、今与えられた事を、懸命にこなすことが大切なのです。

その姿はティムダンカン選手のプレイの様に、洗練された美しい姿であるのです。

そして、その姿こそ我々が目指す即身成仏なのです。

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