おもてなしの心は…
出先で見かけたコンビニの張り紙。
監視カメラで隠れていますが、「休憩スペースあります」と書かれています。
この日も本当に暑くて、コンビニはもう町のオアシスですね。
これは立派な「おもてなし(供養)」です。
この休憩スペースはここ数年新しくコンビニが出来ると、どんどんこの休憩スペースが大きくなりつつあります。
実際この時もその休憩スペースに利用者の方が何人かおられました。
こうした、少しでも休憩していって下さいという心遣いがあるところはありがたいですよね。
そして、不思議とまた行きたくなります。
さて、気づけばもう8月です。
8月と言えばお盆でございます。
お盆は、ご先祖様が年に一度皆様の元に戻られて、ご先祖様と時を過ごすという日本独特の風習です。
そこで、ご飯をお供えして、ご家族揃ってお参りし、ご先祖様を「おもてなし(供養)」をするのです。
日本のおもてなしの心は仏教の心で、それはつまり日本人の心の礎は言うまでもなく仏法なのです。
このお盆で、いつも以上にご丁寧にご先祖様をお迎えして、おもてなし(供養)をして
供養している側の自分も不思議と幸せな気持ちになっていることに、気づいていただけたらと思います。
これを仏教では相互供養と申します。
実は、供養している方も供養されているという事になるのです。
我々は、幸せになりたい、なりたいと盲目的に幸せを「求めて」しまいがちですが
そうした幸せを得るものだと思い込んでいるうちは、満たされることはありません。
幸せは感じるものであり、共有する事で増幅していくのです。
お盆に限らずですが、ご先祖様のおもてなしを実践し、「相互供養」を体感していただけたらと思います。
こうした灼熱の夏に、こうしたおもてなしの心を表した張り紙をコンビニで見て
心がスッと安らいだ次第であります。