住職の日記

紅葉は霜が目安

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楓の葉が若干ですが、色が薄くなってきたように思います。

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ですが、まだまだ紅葉はまだでしょうから、もみじ饅頭で楽しみます。

まぁもみじ饅頭は通年楽しめますが。

紅葉が見頃が何時なのかわかる、こんな禅語があります。

「楓葉は霜を経て紅なり(ふうようはしもをへてくれないなり)」です。

楓(もみじ)の葉は霜が降りるくらい寒くなったら、赤く染まるということです。

それは、人も一緒で、寒さつまり苦難を受け入れて、初めて美しい色を放つということでしょう。

しかし、そうした苦難を目を背けたいのは事実でありますが、そうしている間は真の美しさも

そして、真の幸せにも辿り着いてない状態でしょう。

お気づきでしょうが、苦難から逃れようと、楽を追求すればするほど、苦も生じているのです。

ですが、迷いの人はそれでも尚、利便さを求めて、苦を生み、また楽を求め

永遠に終わりはしません。

この負のスパイラルから脱却するのは、やはり困難から逃げずに乗り越えなければいけません。

そして、困難を乗り越えられる行いは「好きな事」であります。

好きな事の為には、少々の困難を厭わず、進んでいけるのです。

無意識に勝手に見返りなくできる行い、それが自分の真実なのです。

その自分の真実を体現する為(維持する為)の方便の為に、「すべきこと」とその中から「できること」を

織り交ぜてその方便を支えましょう。

苦難から逃れず向き合うとは、じわじわ苦しめではなく、自分の方便を究竟とし

苦を越え感じなくなるということですね。

自分の無意識にしている行為、自分で過小評価しているだけで、実は誰かに取っては

大きな意味のある方便かもしれません。

ですから、苦難に飛び込みたいなら、好きな事でです。

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