住職の日記

無秩序に見える世界も…

無秩序に見える世界も…

犬の散歩中秋桜(コスモス)を発見。

名のコスモスはギリシャ語で「秩序ある世界」を意味します。

この、無秩序に見える自然界も、ある規則が流れています。

それは「縁起の法則」です。

同じ道中、ヘチマの花に蜂が。

こうして、蜂についた花粉が雌しべについて受粉がなされ

子孫が繁栄していくのです。

花粉という「因」が蜂や風などの「縁」によって運ばれ、受粉し種「果」が生まれるのです。

つまり、こうした縁起の法則を踏まえないと、自由気ままでは、果は生まれないのです。

自然界に存在する生き物は、謙虚にこうした縁を大切にし、生きているのです。

我々もこれを見習わなければなりませんね。

我々人は、こうした大自然に存在している法則を無視し、我々人同士が作った道徳を優先させることが

あります。

しかし、大自然からみたら、我々人は後から存在した生き物であり、その間で生まれた道徳が

第一ではないのです。

したがって、我々は、まず命の成り立ちを知ることが大切になるのです。

このお彼岸は皆さんお墓参りに行かれたと思いますが、どうして先祖の供養をするかというと

「二階は一階がないとできない」ように、我々が存在するのも、ご先祖様がおられたからです。

自分という成り立ちは、そうした方々の縁があって成り立っているので

そのことに感謝(懺悔)することは、とても大切なことですよね?

先祖供養とは我々人類が、この世に流れる縁起の法則を学ぶに一番適していることかもしれませんね。

お釈迦様や、弘法大師様は、こうした縁起の法則を悟られたのです。

我々は、ご先祖様や、様々な命の犠牲の上に成り立っているのです。

その、事実に気づいたら、どうするか?

自分が人の為にできることをしましょう。

特別のことや大きなことではなく、とりあえず「今」できることをしましょう。

お彼岸も明日で明けますが、コスモスを眺め、この世に流れる法則を大切にしなければ

ならないなぁと改めて思った次第であります。

これは、つまり大日如来さまのお説法なのでしょう。

何故なら、この世に存在しているものすべて、仏様の命の表れだからです。

こんなご講義が無料で、それも犬の散歩中に聞けるのだから、素晴らしいですね。

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