住職の日記

汚泥の中で



花だけでなく草も威勢良く伸びる時期でもあります。

そんな中こんな草むらに紛れて花が咲いてました。

…悪い環境と言うのは確かにありますが

その環境を憂いて、文句を言い八つ当たりなどをすれば

自分も他から見れば立派にその悪い環境そのものになってしまいます。

仏教のシンボルの花である蓮華は汚泥の中から清らかな花を咲かせます。

この世は言うまでもなく、苦海であります。

そして残酷なことに、それを憂いたところで

その現実は何一つ変わることはありません。

そんな中、唯一変われるのは自分であります。

どんなに環境が整っていなくても

そんな中自分がどの様にありたいか問うておきたいですね。

環境が悪いことを理由に、言葉、行動を乱し

その悪い環境の権化になるのか?

それとも泥中の蓮になるのか?

そして、また皮肉なことに、汚泥が存在しなければ花も存在しないのも事実であります。

草むらに咲く、名も知らない花を見てそんなこと思いました。

しかし、すごい草だなぁ。

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