住職の日記

本当の豊かさとは…

本日は年に一度の「道なおし」でした。

溝に溜まった泥を、ご近所の皆さんで掃除しました。

中々こうしてご近所さん揃って何かをするってことは無いので

非常に毎年新鮮な気持ちにさせられます。

…普請という言葉がありますが、道を直す時は道普請、寺を直すときには寺普請などと

多くの人に声を掛け、協力を呼びかけることを言います。

力があるものは、力を活かし、頭が良いものが、その知識を活かし

それぞれが適材適所で活躍して、一つの目的に皆で向かいます。

そして、この普請でその目的達成以上に素晴らしい功徳があります。

それが「結」であります。

つまり、繋がりがより深まり、信頼関係が築けるということです。

今の時代ありとあらゆるものが簡略化、合理化されて、その間の手間が

省かれている物が多いですが、同時に何かを失っていることでもあります。

こうした、古典的なみんなで掃除をするという行為をして

しみじみそう感じた次第であります。

本当の「豊かさ」とはなんだろう。。。

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