住職の日記

新年のごあいさつ

2016年の幕開けは「花びら餅」からです。

ふわふわ、トロトロの餅で美味しいです。

…皆様明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年の大晦日、元旦は風がなく、とても暖かく過ごしやすかったですね。

幸先良いスタートが切れたんではないでしょうか?

今年は丙申(ひのえさる)の年であります。

陰陽五行思想という中国で生まれた思想では、丙とは十干の第三にあたり、「火」を意味していて、

申年は「金」を意味するそうです。

…我々人類は火を使い発展していき、そしてお金という物を生み出し資本主義社会となりました。

それぐらい文明の発展は遂げたのですが、我々がもっとも大切にしなければならないのは

心(宗教心)であります。

火、金、宗教心というものは我々人類しか持ちません。

昨日も申しましたが、昨年の今年を表す漢字一字では不安の「安」でありました。

どんなに、無人運転の車が走ろうと、無人小型機で荷物を運ぶ時代になろうと

心を無くしては本当の意味での安心(あんじん)は得られません。

ですから、我々は「反省」をすることが大切になるのです。

自分自身を見つめ、内省することによって、自分の嫌な部分も反対に良い部分も

見えてくると思います。

反省は何もダメな部分ばかりを出すことが、反省ではありません。

自分自身を見つめなおし、反省する事で自分は完全にダメなんだと思い込んだり

反対に自分こそ正義だと思い上がることも無いのです。

つまり、反省できる生き物こそ、人間なんだと思うのです。

…「火」と「お金」と文明の発展を遂げてきた我々人類は、少し基本の心に戻って

あまり魅力的には映らないかもしれませんが、内省の心を持つことを心がけたいですね。

また、申年は漢字は「呻く うめく」から来ているそうで、果実が熟して形になっていく様子を

表しているそうです。

これまでの文明の発展と、そして忘れれかけていた心がすべて相まって

形になっていく事が理想ですね。

まぁいずれにしても、今年も無事に暮らせるように、申年にかけて難が去るように

したいものです。

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