住職の日記

手放すことで…

今日は暖かくのどかないい日でした。

まさに、はるうらら。

…「無事」って何もない事ですが、本当はとても幸せなことなんですよね。

我々はついつい「何か楽しいことがあればいいなぁ」と有るの中に幸せがあると

思い込んでしまいます。

しかし、楽の反対は苦があり、無常の理によってすぐに移り変わります。

何事も無い穏やかな日々を送れる事が実は最上の幸福なのです。

それを我々は忘れてしまって、何かを得るために必死になって、何かを

失い不足を感じ不穏になり、また何かを求めては不足を感じ

このくるくる回る輪廻から抜け出せず、真の幸福を感じることは無いです。

ですから、真の幸福は有るの中には無く、無いの中に有ると心得ることが大切になるのです。

そのために「知足」です。

もうすでに我々は十分に足りているはずなのです。

特に日本に生まれ育っている我々は。

もちろん、問題は無いわけではありませんが、これだけの自然に恵まれて、主だった戦争は無く

何より仏法に親しめる環境が整っているのです。

得難い一生を得て、尚且つ仏さんの教えに携われれるなんて、本当に幸せなことなのです。

求めだしたらキリがありませんが、欲を引いていけば行くほど、感謝の人生になりますね。

手放すことで、得るということでしょう。

少しずつ手放して、多くの命が、天命を全うできる活かされる世界になるといいですね。

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