住職の日記

徐々に確実に近づいている…

徐々に確実に近づいている…

紫陽花はこの時期いいですね。

夕方少し雨が降ったので雨に濡れた紫陽花を写しました。

あんまり綺麗に写ってはいないですけど。

まぁ携帯のカメラはこころが限界ですね。

明日は暑くなるそうなので、涼し気な紫陽花を眺めて紛らしますか。

さて、こうした雨や太陽の光は皆平等に行き渡ります。

後は自分の心に備わっている種と、花で言うと土や風などの周りの要素と相まって

それぞれ違う花が咲きます。

そのいずれがかけても花は咲きません。

ということは「平等」な物が普及することは、発展に繋がるということです。

平等なものは一言で言うとインフラです。

道や水道、電気、などなどこうしたインフラ整備がされると、国は目覚ましい経済発展をしていきます。

そして、その中でも「インターネット」。

今世界でもかなりその設備が整いつつあるそうです。

もし世界中の国がこうしたネットのインフラ整備が日本の様にほぼ100%に近くなったら

どうなりますでしょうか?

あちこちの国が経済発展を遂げ、世界はフラットになるのです。

つまり今のような資本主義の関係は難しくなるんではないでしょうか?

となると、今の様に物は安く手に入る事は難しくなるかもしれませんね。

フラットになったことによって賃金の差も縮まるので、そうした関係は難しくなるでしょう。

となると「物」の価値は昔のように再び上がり、今まで使い捨てのように使われてた物が、

それはそれは大切に扱われるようになる、つまり命を吹き込まれて行くのです。

そうなれば、物を無惨に捨てる行為、殺生を防げるのです。

その様は、より仏の世界に近づいて行くに思います。

しかし、昨日も申しましたように、日本は「経済大国」だと驕り高ぶり、未だに景気対策などと言って

踊り狂いつづけているのです。

そう踊り続けているうちに、後進国だった国が経済発展を遂げどんどん迫って来て

気づいたら、もう横並びになっていたなんてことが、実はもう荒唐無稽な話じゃないのです。

近年アジア諸国の経済発展は目覚ましい物があり、日本に追いつくのも時間の問題とされています。

それが、ネットが広まり他の国々も経済発展を遂げたら、もう日本が世界で誇るものは何になるのでしょう?

企業は潰れて、大都市から去って行ったら、そこに何が残るのでしょう?

正に般若心経の中の言葉の「不増不減」が染み渡ってくるのです。

何も増えても、減ってもおらず、我々の意識が上がっていただけなのです。

早いか遅いかの違いはあるにせよ、肥大した我々の意識を締めるのは大変でしょう。

そして失ったものの代償は少なく、そして軽くは無いでしょう。

これが明治以降の経済発展の影の部分です。

まぁいずれにしても遅かれ早かれインターネットは世界に広まり続けて行くでしょう。

で、我々は平等に世界平和になるのかと言うと、それはまた違います。

むしろ、経済発展を遂げた国が増えれば増えるほど、益々国家間の争いは増えることでしょう。

そこで、大切になるのが、仏法なのです。

仏法はそれぞれの「違い」を含んだまま引き合わせて、繋げる事が出来ます。

つまり、世界平和とは仏の心を世界に行き渡り初めて成就するのです。

そこで大切になるのが布教なのですが、インターネットを有効活用すればいち早く、最短距離を

歩めると思います。

世界に広まっていくネット回線をたどり、ネット上で布教をする。

そうすれば世界中に一瞬にして広めることが出来るのです。

そこで、世界中の人々が目覚めて、変わっていったのなら、この世界は仏の国になるのです。

「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我が願いも尽きなん」

もしかしたら、弘法様の願いが成就する日が来るのかもしれません。

いつになるのかはわかりませんが。

もちろん簡単ではないでしょうが

しかし、徐々に確実にその日に近づいているに思います。

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