台(心)が流れると…
サワガニが歩いてました。
カニといえば海というイメージですが、このサワガニは淡水域で生息します。
この暑さで干からびらなければ良いですけど。
それにそても、台風が過ぎ去ってからというものの日差しがとても強いですね。
さて、こうしてサンサンと太陽の光は照り続けているいますが
我々の光つまり、心はどこに向いているでしょうか?
流行り廃りの早い世の中で、そうした流行や周りに意識をとられ
心がそちらに奪われてしまっては、「あれ?自分はこれで良いのだろうか?」と
自分が自分でなくなってしまいます。
そこで、仏教には「回光返照 えこうへんじょう」という言葉があるのですが
そうした周りに散る自分の心を自分の内側に向けるという事です。
そうして自己と向き合うことによって、「本当に自分がしたいのか?」「周りに流されていないか?」
と徹底的に自分に向き合い心の中を磨く事も大切であります。
確かに、新しい物を取り入れていくことは大切ですが、それが全てではないのです。
それに意識が奪われてしまっては、今まで積み上げてきたものが台無しになってしまいます。
実は「台無し」って普通に使われていますが仏教からきてまして
仏様の台座が無くなると仏様の威厳が無くなってしまう事から来ているのです。
積み重ねて来た伝統や文化って因習として悪く残っている事もありますが
中には大切な事もあるのです。
そうした流行りに心奪われ台座が無くなってしまえば、溺れるだけです。
しかし、こうして自己と向き合い見失わければ台座が所謂浮き輪になり
流れに乗る事が出来るのです。
「流される」と「流れに乗る」とではえらい違いがあります。
そうならないためにも、自分の内側に心を向け、自分が何したいか?しっかりと真実と向き合い
流れに乗っていきましょう。