住職の日記

グリーフケア

昨日、愛知県宗教青年会の総会があり、講義を聞いてきました。

愛知県宗教青年会とは、愛知県の神道、仏教の青年会で作られた会で

宗教、宗派を超えて活動しています。

今日のお話は一般社団法人リヴォン代表の尾角 光美先生に「グリーフケア」について

ご教授頂きました。

「グリーフケア」とは、例えば大切な人などを亡くした際に起きる「悲しみ」等のケアをして行く

ケアワークの事です。

私も名前だけは知っていましたが、詳しい事は全く知らず、とても勉強になりました。

…中でも印象的だったのが、「生きる」事の勉強が必要だという事です。

我々はテストでいい点数を取る為とか、もっと習い事を上達したいという時

勉強しますが、そう思うと「生きる」とは尊いのですが、漠然としていて

生きる事の勉強ってあんまり言いませんよね。

ですが、現実には仏教でいう四苦八苦など、この世は苦で満ち溢れているのです。

そこで、勉強をしないで、知識もない状態だと、そうした困難に遭遇した際に

心身に多大な影響が出てしまうのです。

そこで、このグリーフケアが必要になるんですが、何も失ってからではなく

事前にそうした勉強をすることでケアが出来るのです。

そして、そのグリーフ(喪失体験)からは必ず「悲しみ」という感情が生まれるわけでは無く

「怒り」だったり「後悔」だったり、「安心」だったり「無感動」だったりと様々で

十人いれば十通りの感じ方があるそうです。

…こうしたグリーフケアと言うのは特にこれからの時代宗教家にとって重要になると思うので

非常に有意義な講義となりました。

先生や役員の皆様誠にありがとうございました。

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