住職の日記

こじ開けようとしたって

こじ開けようとしたって…

いよいよツバメが巣立っていきます。

まだ、覚束ない飛び方ですが親子で、飛ぶ練習をしてます。

さて、自分の意見が人にわかってもらえない事ありますよね?

「何でだろう?」と悩み落ち込んでしまい

揚句に「この人頭悪すぎだわ」と相手のせいにしだしたらもう収拾つきません。

人の思考も人の心も人の物です。

「こうあるべきだ」と自分のこだわりを人に押し付けても、こじ開けようとしても当然わかってくれません。

無理やり力で押さえつけたところで、いつかは跳ね返されてしまいます。

仏教語に「白馬入蘆花」という言葉があります。

これは、白馬が一面真っ白な蘆の花の中に入っていくという意味です。

互いに真っ白で見分けはつきにくいですが、確実にそこには白馬も花も存在しているのです。

人と接する時これを自覚しなければ、苦しみを生み、争いが起きて時には崩壊を招きます。

では、自分の考えを通すためにはどうしたらいいかというと、まず自分から相手を受け入れる事が大切になります。

相手を認めることで、自分の事を認めてくれるのです。

例えば仏教。

日本の隅々までお寺があり、まるで国教のようですが、しかし元はインドで発祥した宗教です。

そして、日本には様々な神様が居られました。

では、どうしてここまで繁栄してきたかというと、仏教が日本の神々、文化を受け入れてきたからです。

ですから、ここまで繁栄してきたのです。

もし、仏教が日本にある文化を否定または禁止などしていたら、絶対にここまで繁栄できません。

「それもいいですね」と相手を認める事により、相手も自分の事を認めてくれるのです。

今スマートフォンがものすごい勢いで普及してます。

携帯電話、メール、インターネット、カメラ、音楽プレイヤーなど、あの小さい物に沢山入ってとても魅力的です。

こだわらず、互いに認め合い協力しだすと、こうした魅力的な物が生まれるのですね。

自分に自信がない人は相手を受け入れる事が出来ません。

自分の立場を脅かされるかもしれないと恐怖します。

ただ、それはその人の考え方でそれはそれでいいのです。

しかし、自然淘汰されていく覚悟は、持っていた方がいいかもしれませんね。

皆さんの周りにも交友関係に異常なこだわりがある人いますよね?

「○○ちゃん好きじゃない」「○○くん来るならいかない」こういうこだわりが強い人または、否定的な発言ばかりする人は

周りの人が面倒になるので最終的にお声がかかることが少なくなります。

こんな感じで幸せを感じる時間が減ってきます。

相手が自分の事を知らない様に、自分も相手の事を本当の意味では理解していません。

したがって、自分から受け入れる事で道が開いていきます。

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