苦しみの原因は意外と…
近所の方にパン粘土とちりめんで作られたカタツムリを頂きました。
上手にできてます。
季節問わず楽しみましょう。
さて、我々の苦しみのほとんどの原因が「執着」です。
常識にとらわれたり、自分のやり方にこだわったり等々。
揚句に自分が苦しいのは、時代のせいだ!周りのせいだ!なんて言い出したら手に負えません。
それはいいわけで、本当に守りたいのは自分なだけです。
自分ではそれを周りにさとられていないと思っているかもしれませんが、おそらく皆が言わないだけで気づいてます。
では、どうしたらいいのか?
仏教には「放下着」という言葉があり、あらゆる執着をなくすという意味です。
歴史や過去の実績にこだわり、今幸せならそれでいいですが、それこそが苦しみの原因になっているなら
さっさと手放した方が得策です。
しかし、自我があると「それでは俺のプライドが…」「自負があるんです」となります。
それならそれで、いいと思いますが、苦しみからは逃れる事は出来ません。
真理に反した行動をして、尚幸せを掴むという離れ技を出来ればいいですが、そもそもできないから苦しいのです。
「三流は人の話を聞かない。二流は人の話を聞く。一流は人の話を聞いて実行する。超一流は人の話を聞いて工夫する。
」
<将棋棋士 羽生善治>
こちらの言葉は天才棋士の羽生さんのお言葉です。
人の話を聞けないというのは、自分では「そんな事ありません!」と思われるかもしれませんが、謙虚さがないのです。
自分が偉い、正しいという思い込み、過去の実績などが自分と言う虚像を支えているのです。
そうすると、「はい、わかりました。でもそうでもしないと生きていけないのです」となります。
お分かりでしょうが、この時点でもうすでに話を聞いていません。
口では幸せになりたいと言っておきながら、そうはしない。
謙虚さを忘れると、こうなるのです。
その状態を維持しようとしているのが自尊心です。
仏教ではそれを放す事が大切であると言っているのです。
後はそれを如何に実行するかが大切になります。
話を聞いても、それでお終いなら、ないと一緒です。
残酷かもしれませんが、世の中そんな感じです。
話は変わりますが、今日NBAファイナルが終了致しました。
4w1Lでサンアントニオスパーズの優勝です。
先日もお話させていただきましたが、そのサンアントニオスパーズの中心選手のティムダンカン選手という選手がいるのですが
NBA殿堂入り間違いなしのスーパースターです。
しかし、近年年齢からくる衰えで、全盛期の動きが出来なくなりました。
NBAではサラリーキャップというチームには総年俸の制限があり、高齢の自分がチームの財政に負担をかけると
若い選手が他のチームに流出してしまうから、自分の年俸を54%カットして、チームの勝利を優先しました。
その結果、若手、中堅、ベテランとバランスのいい素晴らしいチームになり、今年自身5回目の優勝を飾りました。
NBA殿堂入り確実のスーパースターであるダンカン選手でも、衰えていくです。
無常はNBAのスーパースターであろうと何であろうと区別しません。
ダンカン選手の素晴らしい所は、それを受け入れて謙虚に努力を続けた事です。
自分の衰えを自覚し、エースを若手の選手に譲り、過去のNBA4回の優勝、MVPなど輝かしい実績に執着せず
努力し続けて、チームの勝利に貢献しました。
これだけの輝かしい過去の実績があれば、慢心してしまいそうですが、そうはせず、受け入れ努力し続けたのです。
超一流の人は謙虚で努力家の人ばかりです。
一体何が自分を苦しめているのか?
意外と原因は単純なのかもしれませんね。