住職の日記

空から自分を眺めよう

空から自分を眺めよう

今日は端午の節句です。

桃の節句の反対に菖蒲の節句とも言われています。

もともとは薬草である菖蒲で穢れを払うということが始まりです。

そして「子供の日」の祝日でもあります。

特にこの端午の節句は男の子の成長を祈願するものとして定着しました。

したがって今日は菖蒲の風呂に入ったり、屋根に菖蒲を投げたりして邪気を払い健康を祈念しましょう。

端午の節句は事故や病から守るようにと五月人形を飾ります。

この猛々しい鎧のような精神を持ちたいものです。

端午の節句と言えば何と言っても柏餅とちまきですね。

柏葉は次の新芽が芽生えるまで古い葉が落ちないと言う事から、子孫繁栄の意味が込められているそうです。

そして、ちまきは「災難除け」の意味が込められているそうです。

さらに、今日は「立夏」でもあり、夏がいよいよ始まります。

夏の始まりをこうした、縁起のいい行いをして気分良くスタートさせましょう。

柏餅はこしあんです。

あく抜きがしてあるのか、白あんに近いこしあんです。

香も良く、少量の塩気が効き、甘さも控え目でとっても美味しいです。

「やたらに個人攻撃的な批判をしてはならない。己の世界を狭くしてしまうから。」

<ソフトバンク社長 孫正義>

私たちは生きていると、時に意見が対立して争ってしまいます。

そうすると、「相手をとっちめてやろう」「相手をぎゃふんといい負かせてやろう」など個人攻撃に走る事があります。

しかし、こういった争い事は、たとえ言い争いに勝ったとしても、しこりは残るし、虚しさだけが残ります。

言い負かしたって、金メダルがもらえるわけでもありませんし、組織でしたら多様性を失いますから、時代への変化の対応に困ります。

もちろん、相手の言う事をホイホイ聞くと言う事ではありません、自分の意見は持つことは大切ですが

その、意見の違いにこだわり過ぎて、大切な事を見失っては何にもならないのです。

そうならない為にも、昨日から申してますが、「鳥瞰」または「俯瞰」で自分を見ることです。

この目線で自分はどのように映っているかと考える事が大切になります。

たとえ、その場の言い合いで相手を言い負かせたとしても、周りの人は内心「どっちも心がせまいなぁ」と見ている事でしょう。

したがって、協力することが出来ない、相手を認める事が出来ない、傲慢な方は自然にお呼びがかかりにくくなるのです。

どんなに「相手が傲慢だ」と言っても、それに乗っかったこっちも同等なのです。

争い事は同じレベル同士で発生するので。

鳥の目線で自分を見ると、「何を狭いところでこだわってるんだ?」「周りの人が両方を呆れた顔で見ているぞ」と、冷静になれます。

その為には、普段から今行う行動をこだわりなく行う事が大切になります。

そうすることにより、心の容量に余裕が生まれ、冷静になり平常心が保てるのです。

視野の狭い人は、普段何かをする際にその事ばかりしか、考えませんので

自我が全然離れませんから、こだわりが尋常じゃなくなり、衝突が生じやすいのです。

心に余裕を作り、鳥のいる位置から自分を眺め、全体の中で存在する自分を見てみましょう。

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