真の生きる力とは…
昨日の雨が嘘のように、晴天で風が吹いてカラッとしています。
日陰にはいりますとひんやりしますので、どうか体調崩さないように気をつけて下さい。
さて、「生きる力」はどのようにして湧き上がるのか?
ご飯、お金、愛いろんな物が浮かび上がりますが、それらはもちろん大切ものですし
確かに活力にはなりますが、それだけでは続きません。
この世は無常であり、それらは自分を含め変化の対象物であるからです。
自分の環境が変わったり年を重ねれば、事情は変わってきますから。
よって、その度に生きる目的を失ったり、苦しみが生じてしまうのです。
それは安定した生き方では無いですよね?
無常がこの世の真理とは言え、それに付き合わされるこっちの身は保ちません。
では、如何にしたら心の安堵が得られるのか、それは「空を悟り、真実に目覚める」事です。
空とは「空っぽ」で何もないということです。
そう、思うと虚無感に押しつぶされ悲しくなりそうですが、何もないところに真実が浮かび上がってくるのです。
我々は確固たる自分という存在が「ある」と思っているのですが、それは仮の姿であり
それが正体ではありません。
それらを全て剥がして最後に見えてくる方便こそ、自分の真実なのです。
方便とは手段、手立ての事ですが、御佛の命の究極の働きをも表します。
地球は周り、太陽は回り、季節は移っていき、この無常の相(すがた)であり
それは我々とて例外ではありません。
その動きこそ御佛の命の正体なのです。
従って、空を悟り目の前にあることにもちろん無碍にしてはいけませんが、とらわれることなく
真実に目覚めることこそ、真の生きる活力になるのです。
上の写真のように、空に青葉が浮かぶのは、葉は自身に与えられた命(方便)を懸命に燃やしているからです。
ですから、虚空の世界に青い葉が浮かぶのです。
「色は空に異ならず 空は色に異ならず」また「空は色に異ならず 空は即ちこれ色なり」