時間はものすごく重要
青梅を塩に漬け、梅干しを作ります。
梅が熟しす頃の長雨だから梅雨だそうです。
ですが、これから数日雨は降らないそうです。
今年は空梅雨かなぁ。
「得難くして移り易きは、それ人身なり。」
<天台宗宗祖 伝教大師最澄>
こちらのお言葉は天台宗の宗祖である伝教大師最澄さんが「願文」の中で書かれた言葉です。
人間として生まれる事は大変難しく、生きていられるのは僅かな時間であるという意味です。
「無駄遣い」という言葉がありますが、これはお金というイメージがありますが、
「時は金なり」と言う言葉もある通り、時間もそれに該当すると思います。
時はどうしてそれだけの価値があるかと言うと、この世が無常だからです。
つまり、我々の命に制限時間が設けられているのです。
もうこれだけですよと決められている物ですから、無駄に使う事は大変勿体ないのです。
しかし、我々は時にどうでもいい事にこだわり続け時間をドバドバと無駄に使う事があります。
でも、なぜ我々はイタズラに時を過ごすか?
それは無常と言う自覚がないからです。
この世は無常だと知らなければ、物を得られるお金に価値を見出しても、時間に価値を生み出せないのです。
上の最澄さんの「移り易き」という言葉からも取れるように、もっと我々人間は無常を真剣に受け止めなければなりません。
そして、この世に生まれてきたことは本当に奇跡なのです。
もしかして、数日で散っていく花だったかもしれません、何だったか分かりません。
だからこそ、この命に感謝して、周りの「縁」に感謝して、時間を有意義に使い果たすことが大切になります。
「ここではないどこかに幸せが…。」
探しに行きたければ、それでいいのですが、今ある縁も大切にできないのに、一体何を成就できるのでしょうか?
果は因と縁の和合で成り立っているのです。
これは真理です。
それを度外視して、何がその先にあるのでしょうか?
そうしている間にも時間は削られていきます。
考えない事を選択しても、無常からは逃れることはできません。
ですから、今のこの一瞬が尊いと心に刻み、楽しみ(味わい)ながら生きていきたいと思います。