住職の日記

愚かさを素直に受け入れる強さ

愚かさを素直に受け入れる強さ
こんにちは。

今日は知多市はお昼から雨が降り出しました。

これから、一雨ごとに寒くなっていきますね。

さて、参拝者の方から、来年の干支である羊を頂きました。

羊という事もあって、フワフワの毛糸が施されていて、羊の毛の質感を表しています。

四匹で羊の群れ。

こうして、毛糸をぐるぐる巻いて表現されている羊もいます。

前の二匹は子羊ですね。

「群れ」と言う字は正に羊から来ていて、羊は群れたがる動物であります。

こうした習性が家畜に適している事もあり、人間と羊の関係が深まりました。

昔は、羊が富の象徴であったり、西洋の宗教でも大きく関係していています。

また、羊は強い動物ではないので、オオカミなどから身を守る手段も逃げるしかないので

人間にご厄介になれば、外敵から身を守れる事もあり、そして人間にとっても富をもたらす生き物でもあることから

互いにWINWINの関係とも言えます。

これは、ツバメと人間の関係にも似てますね。

弱肉強食の世界において、如何に生き延びるか羊たちが考えた智慧ですね。

こうしたストラップの物もあります。

力がない者が、ただ単に生きていれば、力の強い者に負けてしまいます。

この世は弱肉強食の世界でもあります。

しかし、自分たちの力の無さを、素直に認め、受け入れる事により、最善の道が開かれるのでしょう。

仏教には如実自知心という言葉があり、あるがままに観る事が大切になります。

弱いのに強いふりをしていても、または自分や周りに言い聞かせても、解決はしません。

自分も、そして周りも苦しみの渦に溺れるだけです。

羊の場合であったら全滅です。

自分の弱さや愚かさを包み隠さず知ることも、また強さなのです。

そういった意味で言うと、羊は捕食関係の上では弱い立場かもしれませんが、勇気がある動物です。

いちばん上に戻る