大駒を切る
こんばんは。
今日で三が日終了ですね。
この三日間本当に風もなく天気が良くて、本当にゆっくりした正月でした。
まだまだ寒いですが花の蕾は徐々にですが膨らんでいます。
こうして冷気(苦難)にさらされていても、努力を続けていればいつかは花開くんですね。
こうした蕾はどこか励みになります。
「勝つのは一点差でいい。五点も十点も大差をつけて勝つ必要はない。常にギリギリの勝ちを目ざしているほうが、むしろ確実性が高くなる。」
<羽生善治 棋士>
さて、この言葉は天才棋士の羽生さんのお言葉なんですが、本当に良い言葉ですね。
将棋は自分の王様を取られたら負け、そして相手の王様を撮ったら勝ちというシンプルなルールです。
ですので、たくさん駒を持っていても王様を取られたら何の意味もなくなってしまうのです。
将棋では飛車や角と言った大駒は攻守の面で非常に役割が大きく、将棋をおやりになられる方はおわかりになると思いますが、これらの大駒はなるべく相手に取られたくないです。
しかし、勝負の終盤になると状況によって、「大駒を切る」といい角や飛車よりも安い駒と交換することがあります。
確かに、この交換で駒損はしますが、相手の王様を追い詰める事ができ、勝つことができます。
将棋は飛車や角など強い駒を持っている方が勝つのではなく、相手の王様を取って方が勝利するのです。
私たちの人生でも同じで必要以上に駒を持つ必要はないのです。
駒をたくさん持ちすぎても、身動きが取りづらく、だんだん心が濁って来ます。
そうすると言動も悪くなって来てしまい、次第に不幸を招くという結果になってしまいます。
強い駒を持つことに執着を働かせるか、それとも勝つ事に執着を働かせるか?
何事にもとらわれず、自分の道を如何に続けていけるかという事に情熱を注げれる人は、いつまでも強くしなやかですね。
そして流れる水のように清らかです。