良いところを見極めよう
山梨の親戚から干し柿を頂きました。
干した以外に何の加工もせずに、これだけの甘さってすごい事ですよね。
砂糖の1、5倍の甘さだそうです。
「甘柿も渋柿も、ともに役立てよ。」
<武田信玄 戦国武将>
甘柿は樹の上で渋みが抜けそのまま頂けますが、渋柿は渋みが抜けない為そのままでは頂けません。
ですから、こうして太陽の光にさらし乾燥させると、渋柿の渋みの素のタンニンが抜け、渋味がなくなり、甘味を強く感じられるようになるのです。
渋い柿はそのままでは食べれないからと言って捨ててしまっては勿体無いですよね。
太陽の光、つまり仏の慈悲心を持って接すれば、どんな物でも良いところが、この干し柿の甘味のように浮かび上がってきます。
「じゃあ渋柿が干せば甘みが出るなら、甘柿を干せばもっと甘くなるんでは?」
と思いますが、甘柿は渋柿ほど糖度が高くないのでそれほど甘くならないそうです。
ここで武田信玄の名言の「甘柿も渋柿も、ともに役立てよ。」の通り、それぞれの性質に合わせなければ良さは出ないのです。
ですが、その良さを見つける為には、仏の慈悲心を持って常に接していなければなりません。
その為には、他を認める事です。
あいつはこれが出来ないから駄目、あれが出来ないから出来そこないと決めつけていては、干し柿の様な素晴らしい物は生まれないでしょう。
自分の偏見の為に、宝を失っているかもしれません。
慈眼を持って接し、良いところ認め、それを活かせばいいのです。