住職の日記

伝わって初めて

伝わって初めて

こんにちは。

今日は風が強いですね。

ですが日差しはどんどん暖かくなってきます。

一雨ごとに暖かくなりますね。

客間の前の紅梅が咲き出しました。

まだ一輪か二輪くらいですが、可憐な花が咲きました。

今週の日曜日は写経なので、皆さんに眺めていただけそうです。

「頭のいいヤツは、わかりやすく話す、頭の悪いヤツほど、難しく話すんだよ」

<漫画家 赤塚不二夫>

こちらの言葉は有名な漫画家の赤塚不二夫先生のお言葉なのですが、真理だと思います。

この世の全ての物は「空」であり実態はないのです。

では何があるのかというと、認識しかないと言えます。

つまり、どんなに素晴らしい物でも、行いでも、残念ながら伝わらなければ存在しないと一緒なのです。

せっかくのいい物も行いも人に伝わらないなんて、勿体ないですよね。

では、その問題をどうしたらいいのか?

分かりやすく伝える事です。

伝わったことにより初めてそこで、人に認識されます。

ですから、それまでの間存在していないのです。

先日テレビのニュースである大学の図書館の特集をしていました。

そこの大学図書館は、一般開放もされていまして、そこの学生さんが管理されているのですが

おもしろいのは、学生さんが陳列棚に「POP」をたくさん張っているのです。

POPとは、その商品がどう素晴らしいのか伝える商品の近くにある小さい広告の事です。

普通図書館に行きますと、ジャンルごとにただ陳列されているだけですが

そこの学生さんが、おすすめの本や、その本の良さを伝え借りやすくしてもらう工夫をされているのです。

本ってタイトルだけでは、その良さが分かりませんよね?

ですが、第三者の手によって、色々感想など書かれていると、「あっ読んでみようかな」と

きっかけを作りやすくなりますよね?

なんてったって、本は無数にありますから、そうして紹介してもらうと、手に取りやすくなります。

そうすることにより、素晴らしい本が初めてそこで人に伝わり

いい本から、いい人が生まれ、いい社会になるのです。

「こんなこともわからないのか?」と一つ上の目線から人を見ていると、存在感は薄くなっていきます。

どんなに自分たちは優れていると思っていても、伝わらなかったら存在してないと一緒ですから。

結局謙虚さが必要ですね。

強く謙虚でいようと心がける事です。

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