ミッションは何だ?
昨日に続き今日も晴天。
梅雨はどこに行ったのでしょう。
さて、花に様々な種類があるように、我々人間もそれぞれ違います。
言い換えれば、受け取れる幸せ、役割はそれぞれ違うという事です。
それを、自覚し、自分に備わった特性を活かす事が、幸せの第一歩です。
それを自覚出来なければ「あの人は良いなぁ」「あの家はこうだよ」と自分を他人と比べ、劣等感に浸り不幸になります。
そして、他の人の幸福を妬みだしたら、どうにもなりません。
「自分には個性はありません」と言い切る人がいますが、この世の全ての物は原則「善」と「悪」で成り立っています。
ですから、善い所も悪い所もないはずがないのです。
つまり、自分の特性を探そうともしないのは、傲慢で謙虚さが足りないのです。
そして、時間は有限ですので、そうして他人を羨んでいては勿体ないです。
勿体ないとは命を粗末にしているという事です。
以前お話させて頂きましたが、高校バスケの名門の能代工業は今や強豪として有名ですが、昔はそこまで強くなかったのです。
当時の能代の選手は、一番背の高い選手でも178㎝と皆背が低く、背の高い都会的なチームに負けていたのです。
バスケットでは、背の高い選手がリングに近いので有利です。
しかし、能代バスケの礎を築いた、加藤廣志監督が就任されてから、身長差が一番出るリングの近くでの
勝負をなるべく避ける為に、攻守の切り替えの速い「走るバスケット」を編み出したのです。
当然、背の低い選手の方が、背の大きい選手より速く、能代工業の走るバスケは功を奏し、全国でも有数の強豪校へと変貌しました。
これが、もし「バスケなんて背の高い選手がいなかったら勝てない」という概念を捨てれずにいたら、能代バスケは生まれなかったでしょう。
そして、選手の特性を全く活かされる事無く終わっていくのですから、残酷です。
でも、そういう決めつけがある人は、考えが変な意味で安定していますから、自分が愚かな行動をしているという自覚が全くないので、もうお手上げです。
当然、監督が誰になろうと身長は大きくすることは出来ません。
しかし、その人の持っているいい所を前面に出し、独自のスタイルを築き、幸福になることは可能なのです。
我々は生まれたときに、我々に命を授けてくださった仏さんからあるミッションを授かっています。
それは、その人によってそれぞれ違います。
では、そのミッションはどのように確認できるのか?
それは、無常の恐ろしさを知り、全ての物に善悪備わっている事を知り、世界に存在するものすごく小さい自分を確認することが大切です。
そうすると、それでも自分に出来る事、いま行うべきことが自然と浮かび上がって来ます。
後は、それを素直に工夫して遂行するだけです。
それが、仏さんがこの世で我々にしてほしいミッションなのです。
そして、それが我々の本当の特性なのです。
無理だと決めつけ、行動その物を止め、自分の命をおろそかにすることは、この世界の主である仏さんは大変悲しむことでしょう。
無い物を求めず、今有るものを大切にして、今生で大きな花を咲かせましょう。
生涯をかけて一心に、そのミッションに取り組んでいる姿こそ、即身成仏なのです。