マネーボール
今日は映画の紹介です。
マネーボール [DVD] (2012/10/03) ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル 他 |
ご覧になられた方も多いと思いますがブラットピット主演の「マネーボール」です。
この話はMLBの「オークランドアスレチックス」というチームの話で、弱小チームを「マネーボール」という統計学を駆使した方法でシーズン最大20連勝を遂げて、チームをプレーオフに導くという話です。
普通野球選手の評価は打者だったら、打率やホームランの数、打点の数、足の速さ、肩の強さなどで評価されますが
このマネーボールの視点から言えばこれらはあまり評価しません。
では何で評価するのか?それは、あまり目立たない「出塁率」というもので評価します。
バッターが安打(ヒット)で出塁する数値を打率といい、この出塁率は安打に限らず四死球やエラー、振り逃げなど塁にでた数値です。
主人公のアスレチックスのGMのビリー・ビーンと相棒のピーター・ブランドは出塁率の高い選手を集めるのです。
もちろん、打率や打点が高い選手が悪いという事ではありませんが、MLBはサラリーキャップ(年俸制限)という制度がありませんから、大きい都市(ニューヨークやロサンゼルスなど)に高い年俸を提示され、選手を取られてしまうのです。
オークランドはそれらの都市に比べると小さい都市なので、価格競争に負けてしまいます。
こうした不毛な戦いを避け、統計学を駆使し評価の低い出塁率の高い選手を次々と獲得するようになるのです。
夜遊びが好きで解雇された選手や、捕手で肩を故障してしまった選手、高齢の選手など他のチームが興味を示さない選手達がマネーボールによって再評価され、見事活躍するのです。
マネーボールにおいて足の速さを初め身体能力は関係ありません。
塁にでる能力があればいいのですから。
ですから年齢は関係ないのです。
先程の捕手で肩を壊した選手がいましたが、捕手で肩を痛めたのなら致命的です。
しかし、マネーボールの最大の評価である出塁率が高いために、見事一塁手として再生しました。
こうしてアスレチックスは「マネーボール」を駆使し、チームの総年俸はリーグ下位ながら今やプレーオフ常連チームとなりました。
我々は時に常識というものにとらわれてしまう事があります。
その常識を持って人を見れば、それに該当しない選手は、劣っていると認識してしまうでしょう。
しかし、マネーボールの様に新しい視点、独自の視点、つまり仏さんの慈眼を持って接すれば常識にとらわれず
その人のいい所を見出すことが出来るのです。
その常識は誰から得たものでしょう?
密教やインターネットや文明の発展により、何も介さず答えは直接自分で得られるのです。
自分の直感に素直に従いましょう。