住職の日記

すべてを浄化してくれる

すべてを浄化してくれる

白い紫陽花もいいですね。

白い花を見ると、心が清らかになった気がします。
仏教では白色は清浄を意味し、純白の色が心の淀みを、浄化してくれるのでしょう。

この紫陽花が植わっている大地はどんなものでも浄化する力を持っています。

この世には善と悪が存在していると、我々はそう思いますが、それは我々がそう思っているだけで

本来「善悪」「優劣」はこの世界には存在しないのです。

そして、この大地は浄化をすると同時に、善悪に囚われず、その存在の特性を引き立たせ

命を育みます。

そうした、大地が様々な存在の拠り所となっている様に、仏様が我々の拠り所となっているのです。

仏様は「お前はダメだ」「あの子はこうだぞ」と比較されたり善悪決めつけられたりせず

誰でも平等に、受け入れてくれて、清めてくださり、尚且つ生きる道を与えてくださるのです。

我々にとっての命の大地(古里)は御佛であるのです。

ただ、この世は尽くし合う世界であると同時に、資本主義社会でもあります。

比較、成績、などと御佛の価値観には遠く及ばない価値観が蔓延する世界でもあるのですが

その世界に疲れたら、大地(阿字の古里)に還り、身を清め、心体を癒やし、命を輝かせましょう。

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