すでに結果は出ている…
昨日の雪です。
蕾が雪に覆われています。
それでも花を咲かすために努力をしている、これが「方便」を「究竟」とすることですね。
さて、正月(1月)は「心を正す月」と申しますように、1月は
昨年の自身の行動を反省して、それで得た経験を元に、また新たな年に望む月なのです。
失敗したら、どうして失敗したのかと原因を突き詰めて、成功したらそれに甘んじず
自身を戒める事が大切になるのです。
それが、さらなる飛躍に繋がるのです。
と言うことは……「行動」しないと成長していかないと言えます。
なぜなら、反省は自身の行動によって招いた「失敗」や「成功」を振り返るので
行動が乏しければ、反省のしようがないので、得られる経験は少ないです。
したがって、如何に行動するかが大切になるのです。
そこで、足枷になるのが、「知る」という満足です。
あらゆる勉強会に参加しても、どんな書物を読んでも、それを自分に置き換えて行動しなかったら
何にもならないのです。
今は様々な「いい」情報が、瞬時に共有できる時代です。が
それを、視点を変えると行動がし難い時代になったともいえます。
だって、「知る」とわかった気になって満足してしまい、ますます動けなくなってしまいます。
それでは、ますます反省のしようがなくなってしまい、終いには
自分はたくさん知っているから優れていると、錯覚してしまうのです。
それでは、何か不具合が出てきて当然と言えますね。
体で言うと、カロリーオーバーによる肥満であります。
それと同じように情報を頭に詰めすぎると、体にノイズが走るということです。
「無料」で様々な情報が瞬時に共有出来る時代ですが、成功する人はするし、しない人はしない
正に般若心経に出てくる「不増不減」の言葉の通り、増えてもいなければ減ってもいないのです。
したがって、どんなに環境や条件が揃おうと、行動しない人はしない、する人はするのです。
結果は、世の中に何が出ようと、どうしようと文明の発展がどうのこうのという以前の
心構えにあるのです。
つまり謙虚さであります。
その謙虚さを保つ為に、「捨てる」ことです。
過去の成功体験や積み重ねた実績やお金もそうです。
例えば、我々僧侶に渡す「お布施」。
大事な大事なお金を渡して、供養なり祈祷なりを依頼するわけですが
このお金を、施す(見返りを求めずに渡す)事は、当たり前ですが自身の腹を痛めるわけです。
しかし、だからこそ意味が有るのです。
例えば、お金が有ることにより「まだまだ大丈夫だから、チャレンジしなくてもいいな」と慢心が
生まれてしまい、その時の怠慢が命取りになることも、当然有るのです。
よく無料の勉強会よりも有料の少し高額の勉強会の方が身に付くとも言います。
それはなぜなら、皆必死だからです。
大事な大事なお金をはたいて来ているので、必死です。
もう「一語一句聴き逃してたまるか」というような前のめり姿勢で、話を聴くわけですから
それはそれは、話が自分にピンと来ないことでも、「そこから絞り出してでも、何かを得るぞ」
くらいの勢いです。
もちろん、その後行動しなければ、何も変わりませんけどね。
いくら有料の勉強会に出ても、行動しない人はしませんし、だったら、行かなくてもいいんですけどね。
「知る」は大切な事ですが、それが足枷になることも有るんです。
ですから、情報収集よりも、謙虚さを身に付ける事が大切なんです。
だって、習い事に行って、先生のいうことを丸呑みできないのであれば、
何しに来てるの?となりますでしょ。
「僕はこう思います」とこだわりなんか持っていたら、習う必要というか、習えません。
無駄なお金を使わず、自分が遊ぶためにお金を使ったほうが、マシです。
したがって、「成功するとかしないとか関係なく、もうこれにかける」「かっこ良い、かっこ悪いなんて言ってられない」
というくらいの受け入れる気持ちがないと、行動しないもんです。
「悩んでいます」と言うことは、すでに贅沢な状況で、本当はそこまで困ってないのです。
本当に困っている人は、考える前にすでに動いています。
だったら「せねばならない」「こうしなければならない」などと情報に惑わされ悩むのを止め
自分の好きな事をして楽しめば良いのです。
わざわざ、行動するつもりも無いのに、無駄に情報を入れ苦しい思いをする必要はないのです。
情報は人に安堵を与えると言いますが、それも過ぎれば毒になるのです。
大きく飛ぼうとすると、一度膝を大きく曲げなければなりません。
膝が伸びきったままでは飛びようがありません。
したがって、何かを新たに試みようとすれば、何かを捨てて、謙虚さを保ち、容量を空けとかねばなりません。
そのつもりが無いのであれば、余計な詮索はせず、今をうんと楽しむ事です。
ですが、この世は無常であるという事は頭の隅っこに置いておいておいても良いかもしれませんね。