住職の日記

2つの世界をスイッチング

今日は雨です。

雨に濡れたシャクナゲもおつなものです。

…さて、この世はすべて御仏の命の現れとお申しますが

何か辛いことがあったり苦しいことがあったら

それは御仏の「智慧」の働きかけです。

そうした苦難から、生きていく上で大切な「生き方」を学ぶのです。

なんせ我々は無智から始まっているのですから。

智慧の炎が灯さならければ、永遠に迷いの中です。

ですから、苦難というものをただ単に苦しいと捉えるのではなくて

智慧の炎で灯され、今後歩むべき道が明るくなると捉えると少しは

気が楽になりますね。

…反対にこの世で得られる「安らぎ」は仏の慈悲の現れです。

そして、苦難を乗り越えた先に安堵の世界が広がるのです。

楽を貪り過ぎれば仏の智慧の炎は得られませんし

反対に苦行すればいいというわけではありません。

ですから、目の前の起きた苦難を過度に嫌がらず智慧を授かる機会と思い

そして、乗り越えて得られる安堵の世界を慈悲の現れと思い感謝し

智慧と慈悲の世界をスイッチングしていきましょう。

こうして、初夏様々な花で囲まれる安堵の世界があるのも

厳しい冬があるからなのです。

慈悲の裏に智慧の命の表れがあるのです。

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