住職の日記

鬼ごっこの抜け方

鬼ごっこの抜け方

近所の方から穂を頂きました。

めでたいですね。

めでたいと言えばもう11月も残り10日を切り、正月も近いですね。

焦る必要はありませんが、しっかりと年末に向けて準備したいですね。

さて、我々は常に鬼ごっこをしてます。

鬼とは言わずとも無常であり、我々の命を奪う本当に怖い鬼です。

この鬼ごっこ本当に怖いですよね、この恐怖は酒を飲んでも、パーティーしても

遊園地でジェットコースターに乗ろうとも、何しても、一時的に晴れたとしても

時が経てばまた鬼が現れて、まったく逃れる事が出来ません。

我々はその恐怖に怯えストレスを常に抱えているのです。

「いえ、そうではない」と言う人は、大方その問題を単に考えていないだけなので

あまり参考になりません。

「この苦しみが生きている間永遠に続き、一生逃れる事が出来ないのか?!」と

絶望してしまいそうになりますが、この恐ろしい鬼ごっこから抜ける方法が一つだけあります。

それは仏に帰依する事により、逃れる事が出来るのです。

仏とは真理を体現したお方、つまり虚空に融合した存在なのです。

虚空とは空っぽ、つまり何にもないのです。

何にもないのだから自分も無い他人も無い、正しいも悪いもない、生死もない

そんな境地なのです。

我々がどうして苦しみが生まれるかと言うと、ありもしない「我」が

存在しているからです。

それに執着してしまうので、「どうしよう」と苦しみが生まれてしまうのです。

従って仏法に帰依さえしていれば、「我」という仮の姿が微細に砕かれていき

虚空と冥合していくのです。

微細に砕かれた「自分」と言う存在は、鬼であろうと悪魔であろうと我々を捕まえる事が出来ません。

この恐ろしい鬼ごっこは仏法に帰依さえすれば今生で決着する事が出来るのです。

虚空と同化する事が出来れば、様々な囚われから解放され、心穏やかに生きて行けるのです。

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