住職の日記

前々から当山の大日堂に燕や猫が侵入して頭を悩ませていて

ようやく銅網を貼ってもらいました。

これで安心です。

これは、昨年大師堂につけてもらった銅網ですが、だいぶ錆て

線が光に反射しなくなり、おかげで中がよく見えるようになりました。

…「和光同塵」という言葉が仏教にはありますが、これは

仏様が埃や塵に敢えて塗れ光を和らげ、親しみやすいお姿になるという意味です。

仏様の威厳あふれるお姿のままですと、そのあまりにも尊い姿に

親しみが持てなくなり、下手すると仏道を諦めさせてしまうのです。

ですから、仏様は世間の塵や埃に敢えて塗れ、親しみやすい姿に変えて

我々に寄り添ってくださるのです。

完璧だからすべて良いというわけでは無いのですね。

不完全だからこそ、人の支えになることもあるのですね。

泥や誇りに塗れることを厭わない、仏様の救世の誓いはそれぐらい凄いということですね。

錆びた銅線を見て思ったことはそんなことです。

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