住職の日記

赤い山茶花が満開です。

本日、今年一年を表す漢字が発表され「金」でした。

おそらくオリンピックがあったからだと思いますが

「金」と言うとパッと思い浮かぶのがお金だと思います。

お金は確かに大切なものですが、それは絶対では無いはずです。

何故ならお金はその国の信用で成り立っていて

国が傾けばあっという間に紙切れになる可能性を秘めているからです。

それは株も言えますよね。

しかし、そんな無常の世の中で一度も価値を失ったことが無いものがあります。

それは「金 きん」であります。

もちろん変動はありますが、喪失というものはないそうです。

そして「金 きん」と言えば仏さんの色ですね。

本願寺の中興の祖の真如上人の言葉に「仏法を主とし、世間を客人とせよ」と言う言葉があります。

世間では流行り廃りがありますが

そうした流行に心を奪われずに、軸足を風化しない

仏法にしっかりと置く事が大切と言う事ですね。

何故なら仏の教えは金 きん と同じく永久にその輝きを失う事はないからです。

例えお寺が無くなったとしても仏法そのものは無くなる事は無いのです。

今年も様々なものが流行り、世の中を賑わしましたが

来年もそうとは限りません。

永遠不変の物は無いと言う色褪せない仏の金言を

心得て、流行りに流されないように

心を定めて、穏やかに生活をしたいものです。

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