逃げるか 受け止めて超えるのか
白と紫の紫陽花のコントラスト。
ジメジメうっとうしい梅雨は、紫陽花でも見て楽しみますか。
こうした、ジメジメを無くしたいと思うのは、我々人間の心情かもしれませんが
そんな事はどだい無理な話であります。
日本に身を置いていて、この梅雨は避けられません。
もし避けたいのなら、梅雨が明けた沖縄か、北海道か海外に行くしかありません。
従って、こうしたジメジメの梅雨の時期は、紫陽花のを楽しんだり、菖蒲の花を活けたり
工夫をして紛らわす事が大切になるのです。
なくそうと言う努力よりも、その時期にしか出来ない事を楽しみ
そうしたマイナスの部分をプラスに転換することが大切になるのです。
我々が生きていく上で必ずあるものそれは「苦」であります。
そうした苦を「無くす」とか「逃げる」と言うのはシンプルな考えでありますが
中々そうした生き方は限界があります。
反対に、そうした苦を受け止めて、その上で工夫をこらし生きていくと言うのは
大変かもしれませんが、この世は苦の連続、苦の渦でありますから、その手法は
苦を無くす事は出来ませんが、どんな状況下に置かれても度す事が出来るのです。
理想の世界、完璧な世界、それを思い描くのは勝手です。
しかし、現実はそうは行かない事が多いのです。
そうした場合、完璧なものを求める人ほど、脆いものはありませんし、穏やかでありません。
従って、苦を視点を変えて見られる視野の広さ、またそれを超える行動力が必要になります。
また、いずれもその2つは仏法から得られるのは言うまでもありません。
仏法は苦が渦巻く世を快適に渡れる、橋なのです。