住職の日記

謙虚な心があると

謙虚な心があると

石楠花が一厘咲き出しました。

大きい美しい花です。

石楠花は中々このあたりの気候に合わず咲かないのですが、ここは庫裏と客殿に挟まれ、朝日と夕日の直射日光が遮られ、なおかつ日中陽が取れるので、大きく育ちました。

こうして、周りの物に感謝すると、こうした素晴らしい花が咲くのです。

自然からしたら、我々人間は邪魔な存在かもしれません。

しかし、だからと言って、毛嫌いしていても、何も生まれませんし、第一楽しくありません。

そこで、互いに謙虚であることが大切であります。

つまり、互いの違いを認め、受け入れるという事です。

互いに認め合い融合していくことによって、素晴らしい物が生まれるのです。

いいものは、色々沢山ある中から生まれるわけで、これに限るといった決めつけが、可能性を狭めていて

新たな花の芽を摘んでいるのです。

例えば、柿の種にチョコレートをコーティングしたお菓子を見たとき本当にすごいと思いました。

「塩っ辛い柿の種と、甘いチョコが合わさっている…。」と正直言うと私は、気持ち悪いと思っていました。

辛いお菓子と、甘いお菓子が合うわけないと、自動思考してたのです。

しかし、一口食べてみると、「!?おいしい!」です。

これが絶妙にマッチするのです。

柿の種の程よい塩加減が、チョコの甘さをさらに引き立てていて、本当においしいのです。

本当に常識に縛られていてはいけないなと思いました。

常識にかられていては、この素晴らしいお菓子は生まれなかったのです。

私は常識にかられ、この素晴らしい花を摘んでいたのです。

本当に恐ろしい。

そして、これを作った人は、本当にすごい人だなぁと思いました。

よって自動思考を停止し、相手を認め、いい所をそれぞれ活かし、まだ見ぬ花をどんどん咲かせましょう。

その為には、謙虚でいることですね。

そして謙虚でいる為には常に決断をし心の容量を空け、周りに感謝する心を持ち接することが大切です。

この心があれば、この世は美しい花に囲まれるでしょう。

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