住職の日記

認め合う心が無ければ

公園の森の中に山茶花が咲いてました。

周りが常緑樹なのでこうした白い花が際立って見えます。

他との違いが個性であり、それは良さでもあります。

違って当たり前で、それを認め合う事が豊かで穏やかな世界にしていくために大切なんですね。

中々出来ないですが、日本は様々な文化を受け入れて来ました。

そして、和をもって尊しとなすと言う融和の精神で

古来の文化と新しい文化が融合して文明が発展して来ました。

その象徴が神仏習合なんだと思います。

仏教はインドで発祥した宗教で、それが日本の神様と習合したのです。

古い物が絶対ではなく、反対に新しい物が絶対ではなく

違いの良いところを認め合い、足りないところ補い合い

みんなで協力して大きな輪にしていく。

この狭い島国に一体どれだけの文化が吸収された事でしょう。

面積が大きくても、豊かにならない国もあります。

それはどこか排他的な、傲慢な考えがあるのでしょう。

壺中日月長と言うように、狭い土地でも認め合う謙虚な心があれば穏やかにそして豊かに暮らす事が出来るのです。

大きい小さいの問題ではないですね。

和をもって尊しとなすと言う精神が無ければ

グローバルであろうともナショナリズムになろうとも

広大な土地を保有しても、経済が発展しても

安心は得られないんだろうなぁと

グローバル大国のアメリカがナショナリズムを主張しているのを見て感じた次第であります。

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