住職の日記

認め合うと広がる豊かな世界

認め合うと広がる豊かな世界

新いも、甘さ控えめですが柔らかくて美味しいです。

今日は七夕であるとともに二十四節気の小暑でもあります。

夏がいよいよ本格的になって来ますね。

さて、「自分て本当に不幸だなぁ、ついてないなぁ」と思われる方もいると思いますが、本当にそうなんでしょうか?

私たちは実は生まれながらにして、本当に恵まれているのです。

何故なら人間に生まれて来たのですから。

私たちは当たり前の様に思っているかもしれませんが、人間に生まれることなんて、狙って出来る事でないのです。

正に千載一遇のチャンスをもらったのです。

そして、仏の教えに出会いやすい日本に生まれてこれたことも、極上の幸せなのです。

何故仏さんの教えに出会える事が、極上の幸せなのかというと、皆が幸せになるからです。

真言宗には下の写真の様に「曼荼羅」という、仏の世界を描いた絵があるのですが、沢山の尊格がおられます。

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両脇の絵が曼荼羅。大日如来のみならず様々な尊格が存在している。

仏教の互いを認め合う心によって、沢山の仏さんを出現させることが出来ました。

この仏の心に触れやすい日本に生まれてこれた事は、漏れることなく幸せになることが出来るのです。

互いに認め合う為には、謙虚な姿勢がマストになります。

悟るという事は全てを受け入れるという事ですので、自分の方が優れていると思った時点で腐敗の始まりと言っていいでしょう。

ですから、自分から積極的に認めて行きましょう。

相手に認められなくても、こだわらずどんどんフォローしていくのです。

そうすると、自然に相手も自分の事を認めてくれて、豊かな生活が送れます。

いくら仏さんの教えに触れ易い環境であっても、それを体得し実践しなければ、効果は発揮されません。

したがって、謙虚な心を持ち、この世に人間に生まれてこれた事、そして仏法に出会えたことに感謝し、この世を平和で豊かな世界にしていきましょう。

この無常の世をどのようにするかは、自分の心がけ次第なのです。

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