住職の日記

覚悟することが大切

覚悟することが大切

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裏の畑の甘夏が…

実が随分大きくなりました。

我々も縁を大切にし、果実を大きくしましょう。

さて、「覚悟」という言葉がありますが、お気付きの通り両方とも「さとる」という事であります。

お釈迦様は「一切皆苦」と仰られ、この世は皆苦しい物であると言う意味であります。

つまり、我々がこの世を生きて行く上で、その事を「覚悟」すること、つまり知っておかなければならないと言えます。

そうすれば、苦しみに出会った際に、「何でだ?」「どうして俺だけ?」と深い迷いの森で迷子にならなくて済みます。

我々は自分の都合のいい物だけ得ようとしたり、少しでも都合の悪い物には遭遇しない様にしようとしますが

それでは、永遠に幸福の道に出る事は無いでしょう。

何故なら先程申しました通り、この世は苦に満ちた世界であるのです。

したがって、その苦しみを受け止め、それを乗り越えて行く事が大切になります。

「苦しみはあるんだ、苦しい世界でもあるんだ」と自覚があれば、何か困難に直面した際に取り乱すことなく冷静に物事に接することが出来、

将棋で言うところの常に最善手が指せるのです。

「人間の真価は土壇場で問われる」と言いますが、本当にそうだと思います。

その為には普段から心に世の中の真理を写し、生活しなければならないのです。

という事は仏道に達者な方は、困難な状況でも楽しめる、つまり苦を転換できるという事ですね。

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