住職の日記

視点を変えただけで生み出される

視点を変えただけで生み出される

これは、柿の種ととチョコが合わさった「柿の種チョコ」です。

私はこれに出会った際、「何だこれ?」なんなら「気持ち悪い」と思っていたのです。

ですが、食べてみると「?おいしい!」と以来お気に入りであります。

チョコの甘さと、柿の種の醤油の香ばしさが相まって、本当に美味しいです。

まだ、受け入れてない方は、勇気を出して食べてみてください。

さて、常識や固定観念に囚われていたら、こうした新しいそして斬新な、さらに美味しいお菓子は生まれなかったでしょう。

「チョコが醤油味の柿の種なんかに合うはずがない」私もそうでしたが、ほとんど多くの方がそう思ったはずです。

しかし、これを開発した人は、どなたかは存じませんが、紛れもなく天才だと思います。

周りは、そうした固定観念にとらわれ、正しく物事を観れないわけですが、その方は

そうした、固定観念にとらわれることなく、その物を直で観れるのですからすごいです。

こうした菓子を作りたいと企てた際、お前はバカか?と相当叩かれたに違い無いでしょうね。

昔、漫画か本かなんかで(多分漫画)「天才は、固定観念にとらわれることなく、答えをだす」というセリフがありました。

皆さんもご存知の天才将棋棋士の羽生善治さんも、常識じゃ考えられないよな手を指すことで有名です。

「ここはこうするのが常識」「定跡ではこうである」と言った固定観念にとらわれることなく、常に新境地で将棋を指しているのです。

定跡や常識というものは、それに縛られ過ぎると囚われてしまい、新しい境地に行けなくなります。

そして、この世は無常であります。

常に変わっている中で、いつまでも新しい物を生み出されないでいるという事はイコール、衰退しているという事であります。

それは当たり前のことで、周りは確実に変わっているのに、自分だけ変わらなければ、ズレが生じるのは当然ですよね。

では、新しい物をクリエイトしなければといい、張り切って全く新しい物を作りだそうとしますが

別に否定はしませんが、効率は遥かに悪いですよね?

この柿ピーチョコも、今まで陳列されていた商品を編集して生み出されたのです。

羽生さんの天才的な手も、基本をしっかり守った上で、生まれているのです。

何も縁もゆかりもない所から、ゼロから造り上げるのって、相当労力がいります。

そして、成功もしにくいです。

果は縁と因で成り立っているのに、縁を省いて何が実るのでしょうか?

従って、何か新しい境地にたどり着こうとか、新しい物を生み出そうとした場合

何が必要なのかと言えば、視点を変えるという事であります。

いつも見ている視点を変えるだけで、全く同じものでも、別の顔を覗かせるのです。

これが、固定観念にとらわれていれば、その別の性質に

気付かずいるわけですからもったいありません。

勿体無いとは命を無駄にしているということであります。

自覚があればまだましですが、自覚症状が全くない場合は打つてなしです。

とらわれることなく、物事を正しく見る為に、過去の成功や失敗にとらわれることなく謙虚に生き、常に行動する事を心がけましょう。

止まった瞬間から、妄執の霧に包まれるのです。

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