住職の日記

紫陽花の花にカナブンが。

甘みが好きなのは人もカナブンも同じですね。

花が蜜を出す理由に、昆虫を惹きつけ花粉をつけ、別の花に受粉させることが目的なのです。

こうした、花の色や香りや虫を寄せる信号とも言えます。

仏様の教えは、しばしば「甘露の法雨」と例えられていて、人々を引き寄せます。

また、「信は荘厳から」とも申しまして、きらびやかな衣や、キラキラの仏具や

仏様を称える声明などのお経や、お香などの香りといったもので衆生(我々)の五感を刺激し

そのまま仏様の世界へ誘うのです。

その世界で、たっぷりと仏の法雨を浴び、自身に備わっている菩提心に、その甘露の法雨(花粉)を

結合させ、あちこちで花を開かすのです。

研ぎ澄まされた存在は美しく、そして甘い蜜の香りを放つのです。

後は、自然に可憐な蝶や蜂が、その教え(花粉)をあちこちに運んで、この世が花畑(仏の世界)になるのです。

道心を宿し、意識の高い仲間を惹きつけ、集団(サンガ)を作りこの世を仏の世界にしましょう。

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