「楓葉は霜を経て紅なり」と申しますように、葉は霜が降りてくるくらい
寒くなるころに急激に紅く染まります。
ご存知の通り紅葉は葉の老化現象であります。
老化現象が進み、光合成が出来なくなったところに、気温の低下する事によって
紅くまたは黄色く褐色していくのです。
我々は生老病死の苦は避けることはできません。
できませんが、この紅葉のように受け入れて晩年でも輝くことは出来るのです。
そう思うと、この紅葉は晩年を迎えた人間のある種理想の姿かもしれませんね。
見事に紅葉した葉は落ちても尚美しい。