住職の日記

苦しみを取り除く方法は二つあるが…

苦しみを取り除く方法は二つあるが…

客殿の窓にオニヤンマが。

かっこいいですよね、昔学校の授業中教室の中に飛び込んで来て皆が騒いでいたのを思い出しました。

それにしても、今日も暑かったですね。

でも、それでも夏は好きです。

夏しか楽しめない事を楽しみましょう。

さて、我々の苦しみの原因は煩悩であります。

この苦を除くには二つの方法があります。

一つは苦しみの原因である煩悩を断つことです。

もう一つは苦を受け止め、煩悩と共存して生きて行くことです。

煩悩その物を断つ事は非常に厳しいと思うので、後者の道を我々は目指すことがいいのではないのでしょうか?

ただ煩悩をそのままにしていると、苦しいままであります。

そこで、「軽微」という言葉がありますが、苦を軽くそして少なくする努力をする事が大切になります。

その為には、仏教には「少欲知足」という言葉があるように、欲を少し減らし、幸せを感じる能力を養う事が必要となります。

煩悩を完全になくそうとすると、その道は険しすぎて、それもまた我々の心は穏やかになりません。

要は我々は心が穏やかになればいいので。

心穏やかに暮らせる幸せの時間を増やすことにこだわりましょう。

その為には法にしたがい欲望を少し減らし、上手に付き合っていきましょう。

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