住職の日記

花を眺めるときは…

花を眺めるときは…

ツツジが咲きだしました。

いろんなツツジがあります。

どれもそれぞれ良さがあります。

さて、私たちが生きるのは今のこの一瞬です。

今の一瞬一瞬の積み重ねが、未来となるのです。

ですが、私たちは時折、未来や過去に意識が奪われてしまい、今の行動に集中出来なくる事があります。

しかし、これでは今をおろそかにしているので、いい結果を招く事は難しくなってしまいます。

もっと言うと危険な状態でもあります。

「ながらスマホ」という言葉がありますが、歩きながら携帯を見ていると、視界がそこに奪われてしまうので事故を招きやすいです。

たまに自転車をイヤホンで音楽を聴きながら、携帯を見ながらすごいスピードでこいでいる高校生がいます。

これは、自転車を目隠しをし、耳栓をしながら走っているようなものです。

言わずとも、事故に遭う確率は高くなるでしょう。

自転車や自動車または歩行をする際に、他ごとに心を奪われてしまうと、そのようになってしまいます。

自分だけならまだしも、他人様も巻き込んでしまうと言う恐ろしい行為であります。

ですので、掃除をするときは掃除をし、歩くときは歩いて、食事を楽しむ時は食事を楽しむことが大切です。

そのように、今自分がやらなければならない行動を一生懸命すると、自我を離れる事が出来ます。

そうすることによって、一瞬でも自分への執着が離れて、自分を客観視でき、冷静になり平常心を取り戻せるのです。

心が穏やかなら、言葉も行動も穏やかになるので、しだいに幸せになっていくのです。

「今を生きる」を実践すると、明るい未来が待っていると言えます。

ですので、この時期は花をただ眺める事に勤めたいと思います。

「そんな余裕ないよ!」と急ぐ人もいますが、この美しい花にも気付けないようでは、何してもうまくいかないのではないのかなぁと思います。

「いつか幸せになる」と遠い未来に幸福を置いて、今を犠牲にするのでなく、今すでに幸せなんだと感じながら生きている方が楽しいはずです。

そして今、幸せを感じる事が出来なければ、どこに行っても、何しても幸福は遠いままです。

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