住職の日記

自動思考してはならない

自動思考してはならない

ハナミズキが咲きだしました。

可憐な花です。

周りは新緑で、花も咲いて、本当に春はいいですね。

「泥沼にも清らかな花を咲かす事は出来る」

<ソフトバンク社長 孫正義>

私たちは、「これは○○だから、○○しなければならない」「○○するには、○○でなければならない」こういった思考ついつい、してしまいますよね?

例えば、今喫茶店を始めようとしていて、「喫茶店を始めるには…やっぱり駅前だよね!」という思考をします。

しかし、駅前はテナント料も高いし、土地も高い。

「なんだじゃあ、やめよう!」となります。

しかし、なぜ喫茶店は駅前でなければならないのか?

「それは人が多いから繁盛しやすい」

本当にそうなんでしょうか?

まぁそれぞれの地域によって様々だと思いますが、周りは田んぼばかりで、駅もないのに繁盛している喫茶店やケーキ屋さんもあります。

その昔は、駅前の本当に小さなケーキ屋さんでしたが、ある日店を閉め駅からおもっいきり遠い周りは田んぼだらけの場所に引っ越し、お店を開きました。

「商売をするなら駅前(町)でなければならない」と言う常識を持っている人は、この行動は「何を訳のわからない事を?」と思うでしょうが

実際今とても繁盛してます。

車で行動する人にとっては、駐車場が広い方がアクセスしやすいし、町中には逆に込んでて行きづらいです。

「○○するには○○でなければならない」という自動思考をしてしまうと、こうした大きな成功を逃す事になるのです。

以前紹介させていただきました、映画マネーボールでは、GMのビリービーンと相棒のピータブランドとがMBLのスカウトが注目しない、「出塁率」が高い選手をどんどん集めて

弱小チームだったアスレチックスをプレーオフに導くという話です。

その当時のMLBのスカウト達のいい選手の条件はと言うと、「打率がよく、足が速く、肩が強く、守備がうまい」という物でした。

それがこのリーグの常識と言う風潮にもなっていたのです。

しかし、アスレチックスでは「打率、走力、守備、肩の強さ」などは評価の対象にならないのです。

そして、チームは盗塁、バントは禁止です。

本当に常識破りのチームだったのです。

しかも、相棒のピーターは野球経験はなしです。

大学で経済学を学んでいた、野球未経験者です。

だからこそ、こうした常識破りのすごい決断を出来たのかもしれません。

あのバスケの名門の能代工業も最初は弱小チームで、おまけに部員は皆背が低かったのです。

バスケは背の高い方がゴールに近いので、様々な場面で有利です。

そこで、監督に就任した加藤廣志監督が、身長差の影響はゴール近くで出るので、攻守の切り替えが早い、コート中を走り回るバスケットを志しゴール近くでの勝負を減らしたのです。

スピードや機敏さは、身長の低い選手の方が上ですから、こうした利点で弱点である高さを補ったのです。

もし「バスケで勝つなら身長が高くなければ」という自動思考していたら、能代工業は生まれなかったですし

「NBAで173センチの身長では無理」という常識の中、挑戦し続け遂にはNBAのコートに立った田臥勇太選手は生まれなかったでしょう。

偉大な人は、どんな逆境でもめげずに挑戦し続け、常識を打ち破っています。

物事を、常識とされている物に照らし合わせ、「無理だ」と自動思考せずに

清らかな花は、汚泥から咲くように、その不利とされているものも見方を変えれば、素晴らしい種が見つかるのです。

後は周りの泥の栄養を利用して、大きな清らかな花を咲かせばいいのです。

何事もどのようにとらえるかで、大きく違っています。

自動思考を停止し、いいところを見つけましょう。

まだ見ぬ世界はそういった場所に存在しているのです。

いちばん上に戻る