住職の日記

耐え忍ぶ

寒いですが、桜のもう蕾は膨らんでいます。

じっと暖かくなるのを耐え忍んでいます。

…以前お話させて頂いた事がありますが、本来この桜の花は秋咲くものでしたが

日本は春夏秋冬気温差が激しいため、冬場は葉を落として冬眠をして

春に一気に咲く生き方を選んだのです。

桜からしたら不本意かもしれませんが。

しかし、こうした気温差の激しい日本だからこそ、寒い時期をじっと耐え忍び

春にぱっと鮮やかに咲き誇る桜が生まれたのです。

この冬場の桜の蕾は仏教修行の「忍辱」を表しているように思います。

…我々も自分のすることが中々報われなくて悲しくても

こうした桜の花の蕾の様に腐らずにじっと耐え忍び、開花の時を待ち続けたいですね。

そう思うと、この寒風に晒されながらじっと耐え忍ぶ桜の花の蕾も

花同様価値が高いですね。

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